トラブル対策
ここでは私がPS13に乗っていて経験したトラブルとその対策を紹介します。
※ここに書いてある事項はあくまで私の経験談であり、書かれている対策が必ずしも正しいとは限りません。参考にしての対策は自己責任でお願い致します。
エンジン・電装系
・突然のエンジン停止
雁が原でドリフトをした帰り道、突然エンジンが吹けなくなりエンジン停止。その後は何度セルを回してもかからなくなった。原因はイグニッションコイルにつながるカプラーの接触不良。この時代の日産車はプラスチックが熱によって劣化しやすく、劣化によってカプラーの爪が折れ、ドリフトなどの走行によってカプラーが外れたために起こったトラブル。
対策⇒・インジェクターやコイルのカプラーは接触不良を起こすと致命的なので、タイラップなどで爪が外れないよう固定すると良い。
・漏電
ある雨が降った日の夜、エンジンを切ってキーを抜くと、切ったはずなのに電装系がつきっぱなし(アクセサリ状態)になった。原因は車高短のし過ぎによるフェンダー裏の配線ショート。しかもショートしたのは根元の部分でよく車高短対策で配線を上に通す方法があるがそれとはまた別の場所である。
対策⇒・車高短車は配線を移動している人が多いとは思うが、それだけでは対策にならない。根元の部分にもアルミ板を巻くなどの対策が必要。
・パワーウインドウが動かない
ある日突然パワーウインドウが動かなくなった。原因はパワーウインドウアンプのはんだ剥離。特にS13系はこのトラブルが非常に多い。
対策⇒・部品を注文しなくてもアンプを分解してはんだを盛りなおせば復活する。
・180SX後期のスイッチは対策品になっており、アンプも一体化しているためこちらに交換するのもひとつの手。ただし、配線加工が必要。
・リザーバータンクの破損
S13系のリザーバータンクは紫外線によってすぐにプラスチックが劣化し、割れて穴が開く。ほっておくといつの間にかタンクに冷却水がなくなっていたり、エンジンルームがクーラント臭くなったりする。
対策⇒・新品に交換しても良いが、また同じように劣化するのでアルミ製の社外品に変えると良い。見た目もレーシーになる。
・オイルパンの破損
軽くワインディングを流していたとき、少し大きめの石が転がっており、よけきれずにまたいだところオイルパンをへこませてしまった。S13系のオイルパンのオイルストレーナーはオイルパンとの隙間がほとんどなく、オイルパンをへこますと最悪エンジンブローすることもある。幸い運よくストレーナーの位置からずれた部分がへこんでいたため助かった。オイルパンガードを装着していなかったら危なかっただろう。
対策⇒・車高短車はオイルパンガード必須。
・社外のオイルパンに変更することで多少は強度が上がると思われる。
・クーラント漏れ
リザーバータンクを交換して、しばらくしてから徐々にクーラントが少なくなっているのを確認。下回りを確認したところクーラントが漏れた後を発見。原因はラジエターアッパーおよびロアホースの劣化。
対策⇒ラジエターアッパー、ロアホースの新品交換。シリコンホースに変更するのも良い。
・エンジンの熱ダレ
ドリフト走行やサーキット走行を連続でしていると油温が95℃を超えたあたりからエンジンのパワーが急激に落ちて熱ダレ症状が起こる。エンジンがアルミブロックなのが原因なのか、鉄ブロックのエンジンと比べて油温が上がりやすくすぐにエンジンが熱ダレする感じがする。オイルによってもかなり違う。
対策⇒・大き目のオイルクーラーの装着。
・オイルは良いオイルであればあるほど熱ダレしにくくて良い。
・クーリングをこまめに行う。
・燃料計の誤動作
最近、ドリフト走行をメインに走っていたせいか、先日ドリフトした後、燃料計がピクリとも動かなくなった。原因は燃料タンク内の仕切り板のはずれかかりによる燃料フロートの動作不良。
対策⇒・燃料タンク内の仕切り板を外すことで対処できる。ただし、燃料が片減りしやすくなるので、スポーツ走行時は燃料残量に注意が必要。
外装
・ワイパーの異音
ワイパーブレードを新品に交換してもワイパーからの異音がなくならない。原因はワイパー付け根のリンク部分のプラスチックの劣化。
対策⇒・根元のリンク部分を新品へ交換。現在は注文すると強化プラスチックの対策品が届く。
足回り
・タイロッド曲がり
以前ぶつけたときにタイロッドが曲がってしまい、応急処置でタイロッドを元に戻して、しばらく乗っていた。しかし、ドリフトしたときにすぐにタイロッドが変形。S13系のタイロッドは細くて弱く、曲がりやすい。一度曲がると曲がり癖がついてしまいすぐに曲がるようになる。
対策⇒・スポーツ走行する車両はタイロッドを強化品に変更。
・ブレーキロック
当初、ワインディングを走っていたとき、あまりにブレーキがすぐにロックするのでブレーキングが怖かった事がある。原因はいくつかあげられる。ブレーキマスター一式交換によるブレーキバランスの悪化。当初R32用のブレーキマスター一式が装着されていたが。R32用はブレーキング時にブレーキバランスがS13よりも前よりになるとのこと。フロントのブレーキパッドは初期制動が良すぎた。車高短のし過ぎでフロントのストローク量が不足したのも原因のひとつ。
対策⇒・キャリパーを変えない限り、ブレーキマスター一式をむやみやたらに大容量化するのはかえって逆効果。
・フロントは初期制動よりもコントロール重視のパッドを組むと良い。
・フロントの車高下げすぎはサスストロークが少なくなりフロントロックしやすい。とくにS13系はこれがひどい。
駆動系
・シフト関係
S13系はエンジンやミッションマウントがへたってくるとシフト操作に大きく影響する。とくにクイックシフト装着車両はシフトミスしやすくなる。
対策⇒・各マウントを強化品もしくは新品へ変更。
・ミッションオイル臭い!?
ドリフトした後やスポーツ走行して車両が熱くなってくると車内がミッションオイル臭くなることがある。原因はシフトカバーブーツの破れによるミッションオイル漏れ。
対策⇒・ブーツを新品へ交換。その際少しブーツをたるませてタイラップで縛ると少しは長持ちする!?